第四話「力なき者」
ルヴィ・カーマの導きで、マークニヒトに乗った総士。
だが、過去と共鳴したはずの彼は、ニヒトに眠る憎悪の思念と、激情の変性意識に飲み込まれ暴走する。
「こんな島、全部壊してやる!」
駄々をこねる子供のようにむき出しの敵意をやみくもにぶつける総士を、零央たちは軽くいなす。
その様を美羽は悲しく見つめ、ひとり立ち尽くしていた……。
予想もしていなかった総士の変化に、不満を募らせる島民たち。
総士を正しく導き、島民の理解を得るため、史彦とルヴィは対話の道を選ぶ――